【第9回】学習の伸び悩み、どうする?相談事例から学ぶ“学習の質”の見直し術

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■ 「がんばっているのに伸びている気がしない…」と思ったら
英語学習を続けていると、ある時期に必ず訪れるのが“伸び悩み”の壁です。
・レッスンは継続できている
・学習時間もある程度取れている
それでも、「うまく話せない」「成長を感じない」という停滞感を覚えることがあります。
でも、それは努力が足りないからではありません。
多くの場合、必要なのは“やり方”の見直しです。
英語学習には「量」だけでなく、「質」を高める工夫が欠かせません。
English Bellの定期カウンセリングでは、
この「学習の質」に注目して、今の学び方をより効果的にするサポートを行っています。
■ 「学習の質」とは?
「質」とは、単に時間をかけることではなく、
その学びが“定着しやすく”“使える形”で身についているかどうかです。
同じ1時間でも、やり方によって成果は大きく変わります。
たとえば――
・学んだ内容を自分の言葉で話してみる
・覚えたフレーズをすぐに使ってみる
・レッスン後に3分だけ復習する
こうした小さな工夫が、学習の質をぐっと高めてくれます。
では実際に、カウンセリングで寄せられる「伸び悩み」の相談には、
どんな改善策があるのでしょうか?
■ よくある3つの相談と改善のヒント
① 自宅学習が定着しない
相談例:
「レッスンは受けられているけれど、予習や復習がなかなか続かなくて…」
改善提案:
・毎回のレッスンで“1つだけ覚える単語”を決める
・復習は“全部やる”のではなく、“5分だけ振り返る”
・学習記録をつけて“自分の積み重ね”を見える化する
完璧を目指すと続かなくなります。
大切なのは、「少しだけでも続ける仕組み」をつくること。
「できた」と実感できる小さな成功を積み重ねることで、自然と勉強のリズムが戻ってきます。
② レッスン中の発話量が少ない
相談例:
「レッスンを受けているけど、講師が話す時間が多くて、自分の発話が少ない気がする…」
改善提案:
・フリートークの時間を多めに取るよう講師にリクエストする
・自分から“話したいテーマ”をあらかじめ準備しておく
・レッスンで使いたい表現を3つだけ決めて臨む
レッスンは受けるものではなく、“一緒につくる時間”です。
受け身から一歩踏み出し、発話の主導権を持つことで、
学びの密度がぐっと上がります。
DMEクラスのようにテンポよく話すトレーニングを取り入れるのも効果的です。
③ 内容をすぐ忘れてしまう
相談例:
「何回も出てきた表現なのに、気づくと忘れてしまう…」
改善提案:
・翌日また同じ表現を使ってみる“リピート練習”をする
・自分の言葉でノートにまとめる
・同じ講師に“前回の表現を使って話してみる”
記憶は「一度覚えたら終わり」ではなく、「何度も使って定着」していくもの。
学んだことを“使うチャンス”を増やすことで、記憶の定着率が飛躍的に上がります。
学習の質を上げるとは、まさにこの“使うサイクル”を意識することです。
■ カウンセリングで得られる気づき
伸び悩みを感じているときこそ、第三者の視点が役立ちます。
カウンセラーとの対話を通じて、次のような気づきが得られることがあります。
・今のクラスが目的に合っていないかもしれない
・もう少しアウトプット中心の学び方に変えた方が良さそう
・続けることに精一杯で、質の見直しが後回しになっていた
“努力の方向”を見直すだけで、再び成長を感じられるようになる人は多いです。
カウンセリングは、頑張っているあなたの努力を「正しい方向」に導く時間です。
■ まとめ:変えるべきは「努力」ではなく「やり方」
英語学習に伸び悩みはつきものです。
でも、その原因は「がんばっていない」ことではなく、
「がんばり方が合っていない」だけかもしれません。
English Bellのカウンセリングでは、
今の学び方があなたに合っているかを一緒に確認し、
より効果が出る“質の高い学習サイクル”へとアップデートしていきます。
「最近うまくいかない」「前より伸びを感じにくい」――
そんなときこそ、やり方を見直すチャンスです。
努力を止めるのではなく、方向を整える。
その一歩が、英語学習を次のステージへ導きます。
